新国宝(美術品)2件、新重要文化財(美術品)39件が文化審議会より答申
新国宝美術品2件、新重要文化財美術品39件
★東大寺の「木造弥勒仏坐像」
★醍醐寺の「木造虚空蔵菩薩立像」
を国宝に指定する文化審議会が下村博文文部科学相に答申した。
(2015、3/13)
国宝指定の木像はともに平安時代前期の作。
東大寺の仏像(高さ39センチ)はその後、奈良時代の大仏造営前にひな型として試作されたとの民間伝承を伴うようになって「試みの大仏」とも呼ばれてきた。
大きな頭部に幅広い上半身といった特徴が大仏と似ており、審議会は「小さな像とは思えない雄大な造形を示す」と評価した。
国宝とあわて重要文化財39件も答申した。
★1935年に法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)の壁画を撮影した写真原板
写真原板は法隆寺所有の363枚と民間所有83枚の計2件。
いずれも国宝保存事業で撮影した壁画12面が鮮明に残っている。
49年に壁画が焼損後、模写で再現する際の基礎資料になった。
★中世の村上水軍が発給した海上通行証「過所船旗」
★など美術工芸品39件の重要文化財指定
過所船旗2件あり、武装集団の村上水軍が活動した瀬戸内海での海上交通の実態を伝える貴重な資料と判断された。
上記は、近く答申通り指定される見込です。
美術工芸品の重要文化財は1万612件(うち国宝874件)となる。
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